生産環境科学研究室 教授 池野順一 本文へジャンプ
ご挨拶


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<研究室配属を検討している機械工学科3年生諸君へ>

〜ここで伝えたいこと〜
 皆さんとは1年生の「技術者倫理(生産原論)」で、3年生の「課題探索型セミナーT」、「機械工学実験T・U」でお会いしました。生産環境科学研究室はもともと博士後期課程の研究室として1998年に設置されました。その後改組によって機械工学科に加わり、いまに至っています。そのため、3年生までに研究分野の講義はなく、「生産環境科学研究室って何を研究しているの?どんな研究室?」と思われている皆さんも多いと思います。ここでは、そんな疑問にお答えして研究室紹介をしたいと思います。

〜研究分野〜
 どこの大学も機械工学科は、力学系と生産系に分かれています。力学系の研究室では、モデルを構築し運動方程式を立て、次にシミュレーションで結果を予測し、最後に実験で検証して行くという研究スタイルが一般的のようです。これは、予測できる対象に対して検証するという研究であり、発見や発明とは異なり、踏みならされた道を整備し、誰でも快適に通れるようにする作業と言えます。
 一方、生産系とくに加工系は異なる研究スタイルを取っています。とくに前人未踏の領域を開拓している精密・微細加工法の研究では、分からないことだらけであり、実験を主体に新たな現象発見とそれを基にした発明をしていく研究スタイルを取っています。そのため、研究室の学生諸君は日々「自然ってすごい!」という”発見”に感動し、「できた!」という”発明の喜び”を感じています。このような体験は、自然に対する尊敬とともに研究そのものの面白さを知り、自分に自信が持てるようになります。充実した研究生活の中で大きく自分を成長させる機会を研究室では与えることを目的としています。

〜卒論のための基礎学習サポートプログラム〜
 どこの研究室でも諸君らを立派に社会に送り出す責務があります。生産環境科学研究室でも教育・研究には、情熱を持って全力で当たっています。4年生前期には、「マイクロナノ加工学」で必要とされる精密微細加工の基礎と、計測などの周辺技術を学びます。これまで加工を勉強してこなかった学生でも勉強の機会が与えられています。
 また、卒研Aでは、機器の使用方法やノウハウなどのスキルを身につけるため、大学院生の修士テーマを一緒に行います。卒研Bでは卒研Aで見つけた研究テーマを展開して独立して研究ができるようにしています。もちろん、卒研Aの内容が面白くてもっと展開したいということであれば、継続して大学院生とペアで研究することもできます。以上のように、安心して卒業研究に取り組むことができる体制を整えています。

〜主な研究室行事〜
  • 研究推進会議(研究打合せ):毎週、グループ毎に行います。一週間を通して行った実験や文献調査を基に成果の確認と、次週での取り組むべきことを明確にしていきます。
  • 研究室ゼミ(専門分野の勉強会):英文邦文問わず、他研究者の論文を読み解き、自らの研究に役立てる試みをしています。一人が1セメスターで2回程度、勉強したことを発表しています。
  • 研究成果展示会:ビッグサイトや幕張メッセで開催される展示会で研究成果を展示します。展示会では国内外から専門外の技術者や研究者も多く訪れ、幅広く自由闊達な議論を楽しんでいます。また他の展示ブースを訪れ、産業技術の最先端を知る良い機会になっています。展示会での出会いが、自分たちの研究を思いも寄らない方向に発展させるきっかけになることもあります。
  • 学会発表:9月と3月には国内学会で研究成果発表を行います。学術的な議論を楽しみながら互いに高め合う貴重な機会になっています。学会は地方で開催されることも多く、発表後にはその地の美味しい料理やお酒を楽しみ、旅気分を味わうことができます。参加費用は全て研究室が負担します。その他にも国際会議など参加したい学生があれば、参加できるよう配慮しています。
  • 修士修了までに学術論文を学会に投稿したい学生には論文指導を行います。学会で論文賞を受賞して奨学金免除を狙いましょう。
  • 歓送迎会や暑気払いなど節目毎に研究室の懇親会を企画しています。一泊で研修旅行を企画することもあります。これらは学生の自主性に委ねられています。

〜研究室ライフ〜
  • コアタイム:研究室ではコアタイム(10時〜5時)を設けています。第1の目的は、大学の施設が機能している間に効率よく研究/学習を遂行するためです。第2目的は諸君らの自由時間を確保するためです。コアタイム外はサークルやアルバイト,デートに行くのも良し。研究室は諸君らに対して一切干渉しません。メリハリのある充実した研究室ライフを楽むためにコアタイムはあります。
  • 大学院入試の準備:大学院を受験する学生は、受験日より一ヶ月前から受験勉強に集中できます。これは専門基礎知識を整理し認識を深めるための貴重な時間と捉えています。研究室では大学院生が全面的にサポートしてくれます。
  • 就職活動:就職活動についてはできる限り配慮します。教員への相談も歓迎します。
  • 学生居室の雰囲気:いつも賑やかで和気藹々としています。面倒見の良い先輩が多く、頼りになります。

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 研究室ツアー  
 2022年研究室紹介(日本学術振興会制作動画) Poster2021
      













<OBの皆様へ>
 生産環境科学研究室を卒業し、社会で活躍されているOBの皆さんには、時々大学に出向いていただき、現役生に会社のことなど助言していただけると幸いです。
 大学院の授業では、OBに講演をお願いすることもあります。これまで企業での活躍ぶりを披露頂いたOBには感謝申し上げます。講演の度に誇らしく、現役生も刺激を貰っています。ノーベル賞を受賞されたOBも理学部にはいらっしゃいます。益々埼玉大学が社会に果たす役割は大きくなってきています。
 研究室では定期的に懇親会を行っています。そちらにも是非参加していただき、世代を超えた交流をして頂ければと思います。行事案内はHPで公開しています。
 研究室では生産環境科学研究室設置20年を記念したネクタイ止を製作しました。出張のついでに立ち寄ってくれるOBには一つ進呈します。

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OB関連情報

 
             OBによる特別講義

         
       生産環境科学研究室 設置20周年記念品
      (青部:ガラス七宝仕上、文字・絵部:金メッキ)
















<産業界の皆様へ>
 精密・微細加工法の新開発および加工現象の解明を主な研究テーマとし、生産技術開発に欠かせない創造性豊かな人材の育成を目指しています。
 具体的な研究テーマは、HPに記載したとおりですが、精密・微細加工のうちレーザ加工、砥粒加工を主な研究分野としています。研究室には現象解明のための設備やアイデアを実証するための設備が整っています。
 研究は、シーズ開拓のための基礎研究と、社会ニーズを取り入れた実践研究をバランス良く設定したいと思っています。基礎研究もそのうち、実践研究に発展することも多く、産業界の協力を頂戴しながら研究を発展させ、同時に次世代人材の育成を行っています。
 なお、共同研究の機会は、企業若手の研究力養成のために活用頂けます。博士号取得を目指す若手には、学術論文の執筆指導を行います。論文掲載や受賞経験は、研究のモチベーションアップに繋がります。産学連携に対するご理解とご協力をお願いします。

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池野順一教授

山田洋平准教授
   ©SPE Saitama University.